東京オリンピックが日本のアニマルウェルフェアを向上させるチャンスである理由

 

東京オリンピックまで残り2年を切った。

色んなところで急ピッチで準備が進められている。

 

会場が建設されたり、ボランティアが必死で招集されていたり。

ボランティア問題もなかなかひどいが、今回は関係ないので置いておく。

 

今日話すのはアニマルウェルフェアについてだ。今回まで知らなかった人も多いのではないだろうか。

 

アニマルウェルフェアとは?

 

知らない人のために念の為アニマルウェルフェア(動物福祉)について説明しておくと、

「アニマルウェルフェア」については、我が国も加盟しており、世界の動物衛生の向上を目的とする政府間機関である国際獣疫事務局(OIE)の勧告において、「動物がその生活している環境にうまく対応している態様をいう。」と定義されています。

 家畜がそのような態様にあるためには、家畜の快適性に配慮した飼養管理を行うことにより、ストレスや疾病を減らすことが重要です。

 このことは、畜産物の生産性や安全の向上にもつながることから、農林水産省としては、アニマルウェルフェアの考え方を踏まえた家畜の飼養管理の普及に努めています。

アニマルウェルフェアについて|農林水産省

日本語に直すと、「動物福祉」つまり、動物がなるべく本来の姿や環境に近い状態で生きることができるようにしようという考え方。

 

今回なぜ、アニマルウェルフェアが話題になったのかといえばこちら、オリンピック選手9名が、日本のアニマルウェルフェアの基準の低さに対して、それを改善しないとオリンピックには参加しないと表明したのだ。

オリンピックメダリストら計9名が声明を発表。東京五輪の使用食材のアニマルウェルフェア求める。

 

彼らの行動は気高く、尊敬できるものだが、彼らが決して特別にアニマルウェルフェアに関して意識が高いわけではないだろう。

つまり、上記の記事のように、アメリカをはじめとした先進国ではすでにそれが当たり前の基準になりつつあるのだ。つまりグローバルスタンダードである。しかし、日本は全くそれについていけていない。アニマルウェルフェアを意識するどころか、知っている人も少ないからだ。

 

9割の人が知らない「アニマルウェルフェア」~消費者の意識と行動が企業の動物福祉の取り組みを変える

このデータによるとアニマルウェルフェアを知っているのはわずか1割に留まっている。この記事を読んでいる中にも知らなかった人は多いのではないだろうか。

 

▼▼こちらが現状です。

 

なぜ日本ではアニマルウェルフェアが知られていないのか?

 

簡単に言ってしまえば、畜産家や食品の流通を運営する人が短期思考的な利益を優先してきたからだ。

家畜は出荷してしまえば、丁寧に育てようが劣悪な環境で育てようが、同じなのでそのためにわざわざ設備投資や環境改善をしないのだ。

上記で挙げたように、日本では9割の人がアニマルウェルフェアそのものを知らないのだ。この事実もヤバいが、もっとヤバいのはその対策がされていないことである。

むしろ、日本ではグローバルスタンダードの情報が遮断され、いかにも我が国の畜産が健全であるかのように振舞われている。

 

確かに、今はそれでもいいかもしれないが全く未来のことを考えられていない。世界が進んでいる方向なんてだいぶ前から知ることができるし、それに対して日本が独自の文化を形成できるかと言ったら、そうではないだろう。輸出もするし、海外の人が日本を訪れるインバウンドもある。これらは、日本の大きな収入源になっている。これらを長期的に伸ばしていくという意味でも、食の水準をグローバルスタンダードに合わせることはマストであるだろう。

 

そんな中、アニマルウェルフェアを無視した日本は完全に時代遅れになりつつある先進国の仲間として、いい顔をしてきた日本だがアニマルウェルフェアにおいては、完全に後進国と同じ水準のままだ。

 

極端にいうと赤字を垂れ流しながらでも、未来に投資をしていかないといけない。

ここでいう投資とは、アニマルウェルフェアを向上させるための設備投資アニマルウェルフェアに関心を持たせる顧客教育だ。そうでないと、長期的に持続できないからだ。

なぜなら産業の形態は変わっていくし、同じビジネスモデル、同じ品質では進化しないので、淘汰されていくのは当たり前なのだ。この問題から目を背けてきた日本が、世界から淘汰されようとしているのだ。

 

ここにおいては、畜産業の未来を全く見てこなかった結果が、この現状を引き起こしている。つまり、目先の利益ばかり追ってしまうと、投資ができなくなり、産業自体が先細りしていき、未来は存在しない。長期的な視点が欠如してしまうのは、日本の為にも本当によくないので、これは早急に改善する必要があると思う。

 

先ほども言ったように、日本ではアニマルウェルフェアを知っている人がほとんどいない。これは、知らない人が悪いのではなく、知らせないことが悪いのだ。業者や、行政がもっと積極的に発信していく必要があるのにしてこなかったからだ。

 

気づかなかったのか、隠してきたのか。

正直、どっちもあると思うが僕は後者が強いと思っている。

 

なぜなら、現状の飼育方式がアニマルウェルフェアに反しているという事実を、多くの人に知らせることは長期的に見ると有効だが、しばらくは利益が大きく減る恐れがあるからだ。つまり、畜産従事者はそれを隠したいと思うはずだ。経営に行き詰まりや、苦しさを感じている人ならなおさらだ。

そして、政治家はその発言をすれば、しばらく畜産の売り上げが落ち、その供給源が海外に流れる可能性がある。そうなると政治家は、日本の農業を衰退させた人、というレッテルを貼られてしまい、支持が得られなくなってしまうし、長く続けられなくなってしまう。

だから、長期的に日本の利益を優先できる人か、既存の状態に反対している人でないと、こんな発言するメリットがないのだ。

 

そして、農業従事者や政治家が本心で発言できない最大の理由は、民衆が動かないことである。

本心では、既存のやり方に反対していても、結局民意が動かなかったら、ただ赤字を垂れ流すことになるという非常にリスクの大きな行動なのだ。

 

なぜ東京オリンピックがチャンスになるのか?

引用:https://gaisya-suteki.com/naumber-pre-to-orinpikku-12071

 

ここで主題に戻ってくるが簡単にいうと、

日本がグローバルスタンダードに置いていかれていることが明らかになるからだ。

 

今まではそれを隠してきた。けど、もはやもう隠すことができないレベルまできたし、時代が変わってきたのだ。日本人はがぬくぬくしている間に、世界基準はどんどん高くなっていき、日本人はそれを知らないまま一生を終える。

それに気づくことができる大きな機会ができたのだ。

たった9人の言動かもしれないが、日本は世界への体裁的にも改善しないわけにはいかないだろう。つまり、アニマルウェルフェアに対して本格的に国が動き始めるのだ。ついに国が重い腰をあげる良い機会が発生した。いずれにせよ、いつかは立ち向かわないといけない問題なので、後回しにせずこの際できちんと対応して欲しい。

アニマルライツを訴える団体や、アニマルウェルフェアを大事にしてきた組織にとってはこの波にのって、PRをして欲しいと思う。

 

勇気があればこちらも読んでみてください。過酷な現実が載っています。

採卵鶏 あまりにむごい最後の一日。屠畜場での長時間放置

 

まとめ

 

オリンピックは、日本がグローバルスタンダードから遅れていることを知れる良い機会。

アニマルウェルフェアを推進したい人はこの波に乗るべき。

正しいことを正しいと言えるようにするにはPR力が必要。

未来を考えられる長期志向を持った人を増やす必要がある。

 

余談

僕は日本が好きだし、こんな酷い現実は変えていきたいと思っている。でも、上で挙げたように変えないといけないことは、とてつもなく大きい。産業構造自体の問題というよりは、現状の酷さやアニマルウェルフェアの正当性を発信して、国民の意思を意識レベルで変えないといけないのだ。このためには圧倒的なPR力が必要になる。

業者・行政・国民の考えを丸っと変えていかないといけないのだから。

これらにもっとも影響を与えられるアプローチは何かを考えたらやっぱり、僕は起業家なんじゃないかと思う。

影響力・PR力って、ブログ書いてSEO最強になったら身につくかと言われたらそうではないと思う。

資本も必要だし、社会的な権威性も必要だと思う。

特にこの国の特性としても。

 

と言うわけで、僕はブログを書いて文字で発信もするし、起業して行動でも発信します。

一国民としてできることといえば、アニマルウェルフェアに配慮した商品を買うことですね!

 

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

ブロガー&フリーター&来年は起業家| webと旅とアウトドアが好き。 月間100万PVメディアでライターしてます。個人ブログ『ゆとり男子』 Webメディア『まだ憐れんでないの?』編集長 | 生物多様性への価値観をアップデートします。 |浜松生まれ|新宿在住 |